僕がまだ小さかった頃
遊んでも遊んでも遊び足りなくて
まめ美の頭も肩も腕も足も
あらゆるところを傷だらけにしていた僕
出会ってまだ間もない頃のまめ美は
僕が付けてしまったその傷を
勲章だと喜んでいた
でも
それが日常になると勲章でもなんでもない
ただの痛い傷に変わる
まめ美はその苦痛に耐えかねて
僕が一人で遊べる様に
よく小さいネズミさんのおもちゃを
買ってきてくれていた
僕はそのネズミさんと遊ぶのが大好きで
夢中で追い掛け回した後は
必ず冷蔵庫の下にピットインさせていた
度々まめ美はそこからネズミさんを
救出させてくれていたのだけれど
僕は追い掛け回すより
ピットインさせる事の方が楽しくなってしまい
日を追うごとに冷蔵庫の下は
ネズミさんの溜まり場となっていった
その遊びはお引越しをしてからも変わらずで
そんな僕に呆れてしまったのか
まめ美がネズミさんを
買ってきてくれる事は
少なくなった
そんなある日
久しぶりにネズミさんがやってきた！
The mouse has gone somewhere.
A little more.
Is it deeper?
What isn't it??
まめ美ぃぃぃぃい！！
ネズミさん一緒に探してぇ！
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